公立小松大学は2018年、白山麓から日本海に至る豊かな自然と、産業・文化・国際・健康・教育都市としての伝統を背景に、小松市民の総意によって設立された。
公立小松大学は、1988年開学の小松短期大学と1995年開校のこまつ看護学校にゆかりをもつ「生産システム科学部 生産システム科学科」と「保健医療学部 看護学科・臨床工学科」、および「国際文化交流学部 国際文化交流学科」の3学部4学科からなる。
公立小松大学は、市民の負託に応え、これらの学問領域と関連する分野における知の修得、創造、還元、循環をとおして、地域と世界の未来を照らす学術の府としての役割をはたす。公立小松大学は、本学にまなぶ学生とはたらく教職員のすべてが拠って立つ理念を自覚し、掲げる目標の実現に向けて力を合わせてゆくため、ここに公立小松大学憲章を定める。
基本理念
公立小松大学は、地域における教育研究の中核的拠点として、つぎの基本理念を掲げる。
(1)地域と世界で活躍する専門性に優れ人間性豊かな人材を育成する。
(2)持続可能な社会のため、生産システムや保健医療の科学技術を革新し、異文化交流を推進する。
(3)地域に貢献し、市民に支えられ、活力と幸せに富む地域を共創する。
公立小松大学は、この基本理念にもとづき、持続可能な地域・国際社会の発展に寄与する知の修得・創造・還元・循環の拠点形成をめざす。
目標
知の修得:教育
公立小松大学は、確かな基礎知識と高度な専門能力の修得に向けた主体的なまなびの場をつくり、人間・社会・歴史・自然と科学技術を総合的に捉える分野横断的な教育と、人類・地球も視野に入れた実践的な地域課題解決型学修をおこなう。これにより、自律性に富み、グローバルにもローカルにも活躍しうるアクティヴ・ラーナーを育てる。
知の創造:研究
自由な発想に基づいて真理を探究し、新しい知を創造することは、大学の使命である。公立小松大学は、特色ある基礎研究、応用研究、共同研究、学際研究、分野融合研究に取り組み、発明、発見と新たな学術分野の開拓に努めるとともに、その成果を世界に発信する。
知の還元:地域貢献
公立小松大学は、地域の企業、医療機関、教育機関などとの多様な連携を構築し、研究・教育の成果および大学がもつ知的資源を社会に還元する。まちなかキャンパスづくり、健康福祉支援、ブランディング、リカレント教育などをとおして地域社会の活性化に貢献する。
知の循環:国際交流
公立小松大学は、海外の大学等との共同研究、教職員・学生交流、シンポジウム・セミナー等開催を積極的におこない、世界と地域の懸け橋としての役割をはたすとともに、世界に通用する人材の育成と循環および人類共通課題の解決に貢献する。
知の基盤:人権の尊重と社会的責任
上記の活動を支える知の基盤として、公立小松大学の構成員は、全人的素養を身に付け、基本的人権と倫理、社会マナーを重んじ、法令等の遵守に務め、社会から信頼される大学づくりをおこなう。
公立小松大学は、健全で透明性のある経営、自己点検と改善をとおして、質の高い知の修得・創造・還元・循環を展開し、市民や国民から負託された責任をはたす。