ヨーロッパ世界遺産研修(ヨーロッパ)
今回の海外研修を通じて、海外は日本と本質的には大きく変わらないことを強く実感しました。出発前は治安や文化の違い、外国人差別に不安を感じていましたが、現地の人々はとても親切でフレンドリーでした。現地の人々の、見知らぬ私たちに対する笑顔の挨拶や、重いスーツケースを運ぶのを手伝ってくれた姿、学生交流での手厚い歓迎などに温かい人間性を感じました。私たちと「外国人」はただ見た目や言語が違うだけで、同じ人間として優しい心を持っていることは変わらないのだと、改めて感じました。街を歩く人々は日本の日常生活ですれ違う人たちと変わらず、外国人と日本人の違いは、関西人と関東人の違い程度のものだと思いました。さらに現地で働く日本人医師からお話を伺い、海外で働くことに魅力を感じました。
一方で、日本にはない素晴らしい点にも多く触れました。例えば、博物館や美術館の展示方法は展示物をより身近に感じさせ、その背景の想像を掻き立てるような工夫がされていると感じました。様々な世界遺産の建築様式にはそれぞれ緻密に設計された独自の美しさがあり、これらを鑑賞することで日本の文化を見直すきっかけになりました。
また、現地の学生は社会問題に高い関心を持っており、彼らとの対話を通じて多くの刺激を受けました。言語は単なる手段であり、自分の意見や専門分野、体験談などを語れる中身を持つことも言語学習と同様に大切であると実感しました。今回の経験は、自分自身の視野を広げる貴重な機会となりました。
(保健医療学部臨床工学科 佐藤 玲実)


今回、私はヨーロッパ世界遺産研修に参加しました。ドイツ、ルクセンブルク、ベルギー、オランダの4カ国を訪れ、17もの世界遺産や記憶遺産を見学しました。
この研修では学生が事前に担当の世界遺産を決め、その歴史や建築、意義などについて調べてきて、現地で他の学生に紹介するという形で世界遺産について学びました。私は今回、ルクセンブルクを担当しました。ルクセンブルクは市全体が世界遺産として登録されており、その際に評価された城砦都市としての歴史や文化とそこに建つ大公宮や教会について調べました。研修を通して責任を持って主体的に深く調べることは有意義な経験となりました。他の学生の個性豊かな発表を聞くのも楽しかったです。
世界遺産を巡る中で、各都市の街並みを肌で感じ、いろいろな公共交通機関を利用しました。 また、現地の大学生と交流する機会もありました。英語圏ではない国でのコミュニケーションに当初は不安もありましたが、完璧に話すことよりも積極的に話そうとする姿勢が大切だと学び、まずは相手の国の言葉で挨拶することを心がけました。すると、多くの方が優しく接してくださり、現地の大学生とも自分の国の文化についてなど意見交換を楽しむことができました。随所でヨーロッパの働き方や社会システム、食文化など日本と異なる文化に触れる機会も多かったので視野が大きく広がりました。
(国際文化交流学部 原 唯七)

