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令和2年度入学宣誓式 新入生へのメッセージ

新入生の皆さん、公立小松大学へのご入学、おめでとうございます。
2018年の創立以来、3度目の入学式ですが、今年は新型コロナウィルス感染予防措置をとりながらの入学式となっております。


人生、予期せぬことは付きものです。
宇宙でのミッションでも、訓練の9割がたは非常時の備えで、長年かけて、考えられる非常事態に備えてきますが、それでも実際に宇宙に行くと、訓練ではカバーしなかったハプニングが不思議と起こります。


同じことが起きないのなら、訓練は意味がないかというと、そうではなく、同じことが起きなくても、訓練で基本動作が身についていると、判断や優先順位のつけ方が分かり、スムーズに対応できるのです。


大学生活とは、そういう実践につながる、応用が効く土台づくりなのだと思います。
皆さんそれぞれ、国際文化交流学部、生産システム科学部、保健医療学部の中で、そして2019年3月に設置された米国シリコンバレーの留学窓口オフィスも通じて、今まで以上に知見を広げ、自分の専門を掘り下げていくことになるでしょう。
そうすることで、物事の本質が見えてきます。
自分自身も、相対化して、見つめ直すことができます。
こうした学びは、きっと皆さんの今後の人生の中で、拠り所となっていくはずです。


ニュートンは、ペスト流行のため2年間大学が休校になっている間に、万有引力の法則をまとめたと伝えられています。
机だけが学びの場ではありません。どんな状況でも、日々の中で、友から、恩師から、自然の摂理から、様々なことを学べます。
我以外皆師なり。是非忘れないでください。


皆さんお一人お一人が、この小松大学での日々の中で、大きく大地に根を張っていかれること、それが今後の人生で、それぞれの花を咲かせることに繋がっていくことを心より応援し、皆様のご健勝を祈念申し上げます。


ご入学おめでとうございます。


学長特別補佐
山崎直子