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令和3年度 学長 学位記授与式告辞
告辞
― "home"と「ありがとう」 ―

 卒業生の皆さん、保護者の皆さま、ご卒業おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。
 ご来賓の皆さま、公立小松大学が、4年の学年進行を無事完了し、ここに、最初の卒業生を送り出すことができますことは、このうえないよろこびであります。これまでのご指導ご支援のお蔭と感謝申し上げます。
 さて、卒業される皆さんは今日、晴れて「学士」"Diploma"となられました。修めた専門により、「学士(工学)」、あるいは「学士(看護学)」、「学士(臨床工学)」、「学士(国際文化学)」を、一生を通じて、名乗ることができます。いずれも、対応する英文名称をもち、国際的にも通用する称号です。
 皆さんはやがて、社会のさまざまな分野で、中堅となり指導者となります。すると、その規模がどうあれ、それぞれのもち場で、リーダーシップを発揮してゆかねばなりません。そのとき、銘々が元来有する個性、もち味に加え、学士として究めたスキルやコンピテンシー、これまで培った学修の習慣が活きてくるはずです。
 ところで、英語の中で、いちばん美しいとされることばは、何だと思いますか?
 それは、"home"です。公立小松大学はこれから、皆さんの"home"の一つになります。同窓会もできます。母校、公立小松大学は、永遠に皆さんの"home"となります。
 では、いちばん美しいとされる日本語は、何でしょう?
 「ありがとう」が、そうです。わたしは、「本学で学んでくれて、ありがとう」とも、皆さんにいいたいと思います。
 わたしたちはいま、ヨーロッパで起きていることに、心を痛めています。国連で約束された17のSustainable Development GoalsのうちGoal 16「平和と公正」が危うくなると、他のすべてのGoalも如何に危うくなるか、それを世界は痛感させられています。
 わたしたちのもう一つの"home"は、地球です。世界が平和をとりもどし、人類が地球に、そして国々同士、人々同士が、「ありがとう」といいつづけられることを、皆さまとともに念願したいと思います。
 最後に、今日巣立つⅠ期生の皆さんの前途の平安とご活躍、ご参集のご一同様のご健勝、弥栄を祈念し、学長告辞といたします。


令和四年三月二十三日
公立小松大学 学長 山本 博