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学長 入学式告辞
― 白山になれ ―

 入学生の皆さん、保護者の皆さま
 ご入学おめでとうございます。心より歓迎申し上げます。
 ご来賓の皆さま、そして市民の皆さま
 公立小松大学の歴史のはじまりを、皆さまとともに、迎えることができますことは、このうえないよろこびです。これまでのご指導ご支援のお蔭と、改めて感謝申し上げます。
 今日、平成三十年四月三日は、待ちに待った歴史的な日であります。
 新しい大学をともに建学する、二百五十名の栄えある一期生を得、未来のモノづくり人材、保健医療を担う人材、地域と世界で活躍できる人材を育てる、四年間の課程が、将に開始されようとしています。経済学者の宇沢弘文博士が提唱された如く、「人間的に魅力ある社会を持続的、安定的に維持することを可能にするような」教育を実現したいと思います。
 七十余名の優れた教員陣が公立小松大学に集いました。知を創造、継承し、地域に還元し、世界に循環させる拠点が、南加賀の地にうち立てられようとしております。
 公立小松大学は、市民によって、設立されました。産官学金民言の各界と多様な連携を築き、「地方を共創する大学」としての使命をはたして参ります。
 本日はまた、なかにし礼先生と千住明先生によるすばらしい大学校歌が初演される日であります。
 さて、そういうこの日、本学への入学をはたされた皆さんに、前途を祈るエールを送りたいと思います。校歌にも現れる、この地を代表するシンボルに因んだ、つぎの言葉です。

白山になれ

 白山は、この付近から望まれる山並みの頂点をなします。皆さん一人ひとりが、これからの学修を通じ、銘々の領域や人生航路で、白山のような存在になられるよう念願します。

白山になれ

 高い山には自ずと、雲や風、雨や雪が来ります。それらも友とし、将来の社会に潤いや恵みをもたらす人になってほしいと思います。
 大学自体も、白山のようにならねばなりません。公立小松大学が、南加賀の地にしっかりと根付き、若い人材を惹きつける、悠久の学府となるよう、構成員一同、力を合わせ、尽力して参りたいと存じますので、ご臨席の皆さまには、どうか今後とも、温かいご支援ご協力を賜りますようお願いし、告辞といたします。

平成三十年四月三日
公立小松大学長 山本 博