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学長 入学式告辞
― こまつから世界へ ―

入学生の皆さん、
ご入学おめでとうございます。「ようこそ公立小松大学へ」、と心よりの歓迎を申し上げます。
保護者の皆さまにも、衷心より、お祝いを申し上げます。
本日は、多数のご来賓のご臨席も得ております。
ご多用な中、ご来駕いただきました、すべての皆さまに、感謝申し上げます。

さて、今年度も、四つの学科すべてで、募集人員以上の入学者を得ることができました。入学が許可されました二百四十八名の皆さんのご出身は、北は秋田県から、南は愛媛県にいたる、二十四都府県の百七の高等学校におよびます。うち、十六の府県と、四十三の高校は、昨年と同じですので、全国のかなりの地域と高校から、一定の評価を得つつあるのではないか、と推察されます。

本学は、複数の分野をもつ複合大学、すなわち、ひろい意味での総合大学に分類されます。一般市を設置団体とする公立大学で、複合大学は全国に五つしかありません。なかでも、文系、理系、医系の学部学科をそろえている一般市立複合大学は、公立小松大学のみであります。
開学から一年。昨年の入学生の成長を振り返りますと、全国的な能力検定試験での合格やコンテストでの上位入賞が続くなど、それぞれの専門分野で大きな伸びしろが伺えた一方、課題探求型演習などで、ひろく多様な、分野を超えた、問題意識や取組みが目を引きました。
ここに来て、早くも、複合大学としてのつよみが顕われてきているのではないか、と思われたことです。
入学生の皆さんも、是非、共通教育と専門教育での学修や、同級生、先輩、教員との交流をとおして、優れた専門性とともに、総合的普遍的な素養と、豊かな人間性を培っていただきたい、と思います。それは、必ずや将来、皆さん自身と周囲を助けるはずです。

昨年、順調に門出し、いま、二期生の皆さんを迎えたこの年、公立小松大学が、ホップ・ステップのステップをはたせるよう希っております。本学はすでに、東アジア、東南アジア、オセアニアにパートナー大学・機関を擁し、さらなる拡充を図っているところですが、去る三月一日には、起業のメッカ、米国シリコンバレーに公立小松大学オフィスを設置いたしました。このオフィスを足場に、現地のアカデミアや企業での留学やインターンシップ、さらには産学合同研修ツァーなどのプランを、早ければ今年中にも、開始したいと考えております。


したがいまして、今年は、従来のキャッチコピー、


〜こまつから未来へ〜


に加え、つぎのキャッチコピーも提案したいと存じます。すなわち、


〜こまつから世界へ〜


が、それです。
こまつから未来へ、そして、世界へ!皆さんの考えと行動に、はてない時空のひろがりを与え、やがて地域・国際社会への還元を図る。二期生の皆さんには、そのようなご成長とご活躍を期待したいと思います。
最後に、ご臨席の皆さまのご健勝と弥栄を祈念いたしますとともに、今後とも、公立小松大学に温かいご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げ、告辞といたします。



平成三十一年四月二日
公立小松大学 学長 山本 博