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ヘルスケアシステム科学専攻

高度情報化・超高齢化の進行に相俟って今後予想される社会システムの劇的変化へ先進的かつ適正に対応するため、データ・情報の活用法に通暁し、生命倫理学に立脚した新しいヘルスケアシステムの構築や医療機器開発を担う人材を育成し、健康で幸福な市民生活の維持の追求に寄与し、地域・国際社会における持続性の向上に貢献します。

博士前期課程
人材育成

これからの世界には、すべての人々が、危機を乗り超え、健康で豊かな生活を営み、優れた文化を展開し、人間的に魅力ある社会を持続的、安定的に維持することが、以前にも増して求められている。
ヘルスケアシステム科学専攻では、生命倫理学に立脚したデータ・情報の新しい集積・活用法に通暁し、工・文分野の考え方も加えた幅広い展開力と社会実装力を備え、持続可能なコミュニティづくりや医療機器開発に貢献できる高度専門職業人の育成を図る。また、将来の発展を担う研究者や教育者の養成も図る。

入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)

【求める学生像】
地域に根ざしたヘルスケアの体系的な構築や医療機器の開発をとおして、持続可能なコミュニティづくりに貢献できる人材を養成することを目的としている。このような観点から、つぎのような能力・資質を備えた入学者を求める。

(知識・技能)
1.本学保健医療学部が授与している学位(看護学、臨床工学)を有する者及び、それと同程度の学力を有する人。
(思考力・判断力・表現力)
2.持続可能なヘルスケアを体系的に構築するための発想力、共鳴力、積極性、実行力、協調性を備えた人。
(主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度)
3.人々の健康と幸福に寄与するための高い志をもち、キャリアパスとして高度保健医療専門職業人・研究者、あるいは教育者としての未来像を明確に描いている人。

【入学までに身につけておいてほしいこと】
1.保健・医療系の大学の学部教育課程で学ぶ諸科目の堅固な基礎学力
保健・医療系大学の学部教育で学ぶ自然科学(保健・医療に関連する生物学、化学、および物理学の知識)は科学的な視点で保健・医療分野の事象を理解し、当該分野の課題の解決策を構築するために必要である。また、英語などの語学力は保健・医療分野における多様な情報の収集、発信、および記述のために求められる。さらに、人文・社会の知識を積極的に学ぶ姿勢は、ヒトを対象とする医療において重要となる"他者の営みの理解"につながる。

2.人間の生命や医療に関する事象を主体的・論理的に考える能力
医療およびその関連領域の課題に対処していくためには、疑問を解決するために自ら調べ、粘り強く物事に取り組み、獲得した知識を活用し論理的に考える能力が必要となる。

3.他者の価値観を理解し、配慮をもって他者に協力する姿勢
医療およびその関連領域の課題やその解決案を世の中に伝えていくためには、他者の価値観や立場を理解しながら自身の考えを適切に伝えることができる力が必要となる。また、高度化・細分化した医療を適切に提供するために求められる"チーム医療"の観点から、他者と協働して物事に取組む姿勢が求められる。

【入学者選抜の方針】
入学者の選抜は、多様な志願者を対象に、透明性・公平性を担保しつつ、アドミッション・ポリシーに基づいた人材を確保するため、以下の一般選抜、社会人特別選抜、外国人留学生特別選抜の区分を設け、選抜を行う。
[一般選抜]
書類審査(学士論文の写し又はこれに準ずるもの及び研究計画書)、口述試験及び、専門分野についての学力と当該分野の研究に必要な外国語能力を問う試験を課す。
口述試験は、学業成績証明書に基づき、志願者の専門知識や健康と福祉が抱える諸課題の解決に向き合う勉学への意欲を評価する。

[社会人特別選抜]
口述試験(社会人としての経験を基にした勉学意欲と研究に取り組む姿勢を問う)、学業成績証明書に基づき、能力や資質を総合的に審査する。

[外国人留学生特別選抜]
書類審査(学士論文の写し又はこれに準ずるもの及び研究計画書)、口述試験及び、専門分野についての学力と当該分野の研究に必要な外国語・日本語能力を問う試験を課す。
口述試験は、学業成績証明書に基づき、志願者の勉学意欲と研究に取り組む姿勢を問う。英語および日本語の能力が著しく低い場合は不合格にすることがある。

教育課程の編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

以下のとおり設定し、専門共通科目・応用科目、専攻専門科目、修了研究を配置する。

◯ 過疎化、高度産業化などの社会要因や超高齢化などの生命要因に起因する医療・保健・福祉に関する課題を抽出し、解決への道筋を探る能力を修得する。
◯ 病院から在宅まで多様化する医療現場で求められるコミュニケーション能力や共鳴力を涵養し、全人的医療の基礎となる生命・医療倫理に関する知識と考え方を修得する。
◯ 未来の包括的体系的ヘルスケアの構築に求められる健康・医療データ・情報の活用法、医療技術・機器の知識とそれらを改良・開発するための能力を修得する。
◯ 持続可能社会の実現に資する、専門分野を超えて協働できる幅広い視野・識見と創意性を修得する。
成績評価は、各科目の到達目標に基づいて、厳格に行う。各科目の学修成果は、定期試験、中間試験、レポート、発表等で評価することとし、その評価方法の詳細については、授業内容の詳細とあわせてシラバスに記載する。

修了認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

地域の健康と福祉の向上に資する学識、および、持続可能な社会の創出に貢献しうる能力を身に付けたと評価され、ヘルスケアの特定の課題に関する研究成果を纏めた修士論文が審査に合格した学生に修士(保健学)の学位を授与する。

◯ 地域および国際社会の保健・医療・福祉の向上に貢献できる専門的知識と人間力を備えていると評価できる。
◯ 地域と人々の健康の維持と回復に係る課題の発見と解決に貢献できる能力を身に付けたと評価できる。
◯ 持続可能な社会の実現に向けて、自専攻を超えた学びを行い、他分野とも協働していく幅広い探求心を備えていると評価できる。

博士後期課程
人材育成

持続的に発展できるコミュニティ ヘルスケアを構築するために、健康と福祉に関する知識や研究能力を活用できる高度専門職業人、研究者、または大学教員を社会に送り出す。同時に、他分野の専門家とも積極的に協働していくことで、コミュニティ ヘルスケアに関する現存の課題の解決策を提案していける人材の育成をめざす。

入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)

地域に根ざしたヘルスケアの体系的な構築や医療機器の開発をとおして、持続可能なコミュニティづくりに指導的役割ができる人材を養成することを目的としている。このような観点から、つぎのような能力・資質を備えた入学者を求める。
○本学ヘルスケアシステム科学専攻が授与している修士の学位(保健学)を有する者及び、それと同程度の学力を有する人。
○持続可能なヘルスケアを体系的に構築するための発想力、共鳴力、積極性、実行力、協調性を備えた人。
○人々の健康と幸福に寄与するための高い志をもち、キャリアパスとして高度保健医療専門職業人・研究者、あるいは教育者としての未来像を明確に描いている人。

教育課程の編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

以下のとおり設定し、研究科共通科目、専攻専門科目、特別研究科目を配置する。
○保健・医療・福祉の観点から、人類の持続的発展のための諸課題を明らかにし、それら課題の解決と社会実装に求められる看護学、保健学、基礎医学、人間医工学、人間情報学といった専門分野に関連する能力を育成するための関連科目を編成する。
○持続可能な地域医療や医療のグローバル化を視点に新しい保健・医療・福祉のシステムの創出につながる地域的・地球的課題解決のための研究力を養い、固有な学問領域を超えて、柔軟でかつ高度専門知の総合的運用能力を育成するための教科目を配置する。
○保健医療福祉科学に固有な学問領域の高度専門能力の涵養を図り、他分野の専門家と協働して課題解決にあたる能力と実践を備えた高度専門職業人や研究者を育成するための教科目を配置する。
○国際的な感覚で医療を考え地域医療で活躍できる資質を涵養するために、地域の医療や介護および医療のグローバル化に関する諸課題を発見し、解決に必要な能力と技術を構築し、その成果を南加賀および北陸の地域医療と介護連携体制の確保に役立てる力を修得するための教科目を配置する。
成績評価は、各科目の到達目標に基づいて、厳格に行う。各科目の学修成果は、定期試験、中間試験、レポート、発表等で評価することとし、その評価方法の詳細については、授業内容の詳細とあわせてシラバスに記載する。

修了認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

持続的に発展できる地域社会の健康と福祉の創出に資する学識と課題解決能力、および国際的な視点に基づいて保健・医療・福祉を考える能力を身に付けたと評価され、研究成果を纏めた博士論文が審査に合格した学生に博士(保健学)の学位を授与する。
○超高齢社会や人口減少の進行に伴う地域医療や介護の課題または医療のグローバル化のために解決すべき課題などのヘルスケアの諸課題を発見し、高度専門能力に立脚した「総合知」を備えて、地域と世界の抱える様々な問題に学際的アプローチができ、持続可能な社会実現のため、組織の指導者として活躍できる能力を有すること。
○保健・医療・福祉の観点から、看護学、保健学、基礎医学、人間医工学、人間情報学といった専門分野において、それらの先端的な理論と知識を駆使し、持続可能な社会の実現に向けて、自専攻を超えた学びを行い、他分野とも協働していく幅広い探求心と柔軟性を備え、自立した研究者および教育者として、その分野の学問の深化と発展に貢献できる能力を有すること。

カリキュラムマップ・履修モデル

博士前期課程

カリキュラムマップ [PDF, 332KB]pdf

履修モデル1 [PDF, 484KB]pdf

履修モデル2 [PDF, 491KB]pdf

博士後期課程

カリキュラムマップ [PDF, 343KB]pdf

履修モデル [PDF, 152KB]pdf

学位論文の評価基準

博士前期課程

学位論文の評価基準 [PDF, 168KB]pdf

専任教員

博士前期課程

専任教員一覧 [PDF, 68KB]pdf

博士後期課程

専任教員一覧 [PDF, 68KB]pdf