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長辻准教授が「2022年度日本英語学会賞(著書)」を受賞しましたニュース
国際文化交流学部の長辻幸准教授が、日本英語学会より「日本英語学会賞(著書)」を受賞しました。
この賞は、日本英語学会会員の研究活動の推進と国際化を図ることを目的として、英語の共時的・通時的研究、言語の一般理論に関する研究、または、英語と他言語との比較対照研究を扱う優れた著書に対して贈られるものです。
長辻准教授は、2021年2月に「The Pragmatics of Clausal Conjunction(『節連言の語用論』)」(出版:ひつじ書房)を執筆し、その著書が今回高く評価され、受賞につながりました。
本書では、日英対照研究に基づき、節連言構造の解釈メカニズムの解明とそのモデル化について論じています。英語の等位接続詞andを用いたand連言文は、例えば "John missed the usual train and he was late for work." において因果関係が解釈されるというように、andで接続された節で描写されている事態の間の様々な関係を伝達することができます。一方で、日本語には英語のand連言文に対応する構造が複数あり、文脈に応じて細かな使い分けが観察されます。このような日英語の節連言構造について、多様な解釈を引き出す統一的なメカニズムを分析し、当該現象の全体像における核心部を明らかにしています。
なお授賞式は、2022年11月5日(土)の日本英語学会第40回大会総会(オンライン開催)にて行われ、長辻准教授に表彰状が贈られました。
担当:国際文化交流学科
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