生産システム科学科准教授　朴　亨原を筆頭著者とする「βトランザス近傍での大圧下加工熱処理による純チタンの超微細粒の形成と機械的特性」に関する論文がElsevier JournalのMaterials Science and Engineering Aに掲載されました。

　この研究では、量産向けのプロセスを活用して純チタンの強度向上を目指しました。具体的には、純チタンがα相からβ相へと相変態するβトランザスの近辺（約900℃）での加工熱処理により、結晶粒を微細化し、材料の機械的特性を改善しました。朴先生の研究グループは、この成果を基に、カーボンニュートラルを考慮しつつ、従来の方法よりも簡便な手法で高強度の純チタンを製造するプロセスの開発に努めています。

【論文タイトル】

Formation of ultrafine grain and mechanical properties in commercial pure titanium subjected to heavy-reduction thermomechanical processing around β transus temperature

【論文誌名】

Materials Science and Engineering A

【著者】

Hyung-Won Park, Kyunghyun Kim, Hyeon-Woo Park, Yuki Shimomura, Taichi Kitajima, Jun Yanagimoto　

【DOI】

https://doi.org/10.1016/j.msea.2023.145032

担当：生産システム科学科