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  • 公立小松大学次世代考古学研究センター・セミナーシリーズ第3回「3D考古学の最前線」を開催しました
     

     7月6日(土)、公立小松大学中央キャンパスにて、次世代考古学研究センター主催のセミナー「3D考古学の最前線」を開催しました。対面参加者は28名、オンライン参加者は158名と、多くの方にご参加いただき大盛況となりました。

     今回は「3D考古学」をテーマに、4つの発表とディスカッションがなされました。

     はじめに、中園聡先生(鹿児島国際大学 教授)が「3D考古学の実践と深化―悉皆的3D発掘・土器の新しい見方―」と題し、発掘調査概念や記録概念の深化/転換を図るために継続的に取り組んでいる悉皆的3D発掘や、3Dを応用した土器研究の新視角について報告しました。

     続いて、野口淳先生(公立小松大学次世代考古学研究センター 特任准教授)が「3D点群データによる遺跡調査と記録の革新」と題し、遺跡探査と発掘調査記録に焦点をあてて、3D点群データの利用がもたらす革新的成果や展望について紹介しました。

     その後、中野知幸氏(羽咋市教育委員会)は、「能登半島地震と被災文化財の3次元計測」と題し、能登半島地震で被災した文化財とその三次元計測の事例を挙げつつ、「文化財防災」の観点における3次元計測の重要性を紹介しました。

     最後に、村野正景先生(静岡大学 准教授/公立小松大学次世代考古学研究センター 特任准教授)と西山剛氏(京都文化博物館)、中川大輔氏(株式会社エリジオン)、加藤薫氏(ヤマハ発動機株式会社)による「博物館における3Dデータ活用の工夫とその効果:京都文化博物館の事例」と題した連名発表では、開発者・企業側の視点も踏まえつつ、京都文化博物館の展覧会での3Dデータ活用の工夫と課題について事例を紹介しました。

     その後の質疑応答とディスカッションでは、関雄二先生(国立民族学博物館 特定教授/名誉教授)のモデレートのもと、3D考古学における記録と研究と活用に焦点を当てて、登壇者が各々の見解を述べ、意見交換を行いました。 

     

    中村誠一センター長の閉会挨拶の様子.JPG

    中村センター長による挨拶

     

    関雄二先生をモデレーターとしたディスカッションの様子.JPG

    ディスカッションの様子

     

     

     

    担当:次世代考古学研究センター

     

     

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