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  • 低温室で使える実験用の人工降雪装置の開発に成功しました(香川博之教授)
     

     生産システム科学部の香川博之教授は、学内にある低温実験室を利用して、人工雪を製造する装置の開発に成功しました。昨年度、生産システム科学部を卒業した山﨑裕矢さん(現大学院サステイナブルシステム科学研究科1年)が卒業研究で製作した装置に改良を加えたもので、試行錯誤を繰り返しながら、今年の春頃から徐々に実験に適した雪(大きさや形が均一もの)を製造できるようになりました。

     この装置が開発されるまで、雪に関する実験を行う際には、世界最大規模の施設である防災科学技術研究所の新庄雪氷環境実験所(山形県)まで出向いていたことから、今回、学内において同様の実験が可能になったことは、持続的に研究を進めていく上で大変意義深いものです。

     人工降雪装置は1時間に1~2キロほどの球形人工雪を製造することが可能で、現在、生産システム科学部や大学院サステイナブルシステム科学研究科の学生が、その雪を使って、雪の接触面積の測定や摩擦実験を行うなど、日々研究に励んでいます。

     小さな低温室内で簡便に使える実験のための降雪装置は、他大学にはない大変珍しい設備です。常時実験が可能となったことで、これから雪に関する研究が加速度的に進み、雪の機械的特性や本質の解明につながることが期待されます。

     

    人工降雪装置

    人工降雪装置

    フィルターを通した純水を霧吹き状にして装置に送り込み、人工雪を製造している

     

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    分厚い防寒具を着用し、マイナス20度にもなる低温室で雪の実験の準備をしている学生

     

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    人工雪

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